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海外旅行や海外通販でアメックスを使うときにかかる海外手数料が実際にどのくらいなのか、以前より為替レートが悪くなった気がするけれど本当のところはどうなのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。
結論から先にお伝えすると、アメックスの海外事務手数料(外貨取扱手数料)は2025年8月1日に改定され、個人カード・ビジネスカードともに従来の2.0%から3.5%へと引き上げられました。この記事では、現行の手数料率と為替レートの仕組み、他社カードとの比較、手数料を抑えるための考え方を、確認日を明記しながら丁寧に整理します。
この記事のポイント(2026年8月確認)
- アメックスの海外事務手数料は2025年8月1日から3.5%です
- 改定前の2.0%という情報を見かけたら古い情報の可能性があります
- 為替レートは決済日ではなく加盟店からのデータ到着日を基準に換算されます
- 発行会社が異なる提携カードは改定時期・料率が異なる場合があります
アメックスの海外手数料の現状と為替レートの仕組み
- 海外事務手数料は2025年8月に2.0%から3.5%へ改定
- 為替レートが決まるタイミングと計算方法
- 手数料はポイント付与の対象になる
- 提携カード・発行会社による違い
海外事務手数料は2025年8月に2.0%から3.5%へ改定
アメリカン・エキスプレス公式の案内によると、外貨取扱手数料(海外事務手数料)は、個人カードおよびビジネス・カードでは2025年8月1日から順次、コーポレート・カード・プログラムでは2025年10月1日から、従来の2.0%から3.5%へ改定されました。ネット上には改定前の「2.0%」という情報が今も多く残っているため、古い記事や体験談を参考にする際は、いつ時点の情報かを必ず確認してください。
この改定は、クレジットカード業界全体を取り巻く決済環境の大きな変化を理由に実施されたとアメックス公式で説明されています。同時期に他のクレジットカード会社でも海外事務手数料の見直しの動きが見られており、アメックスに限らず、クレジットカード業界全体で海外利用コストが上昇する傾向にあることも、あわせて理解しておくとよいでしょう。今後もこうした手数料の見直しが再び行われる可能性はゼロではないため、海外へ出発する直前には、念のため公式サイトで最新の料率をしっかり確認する習慣をつけておくと、思わぬ認識違いを防ぎやすくなります。
例えば、1ドル=150円のレートで100ドル分の買い物をした場合、改定前は150円×100ドル×1.02=15,300円でしたが、改定後は150円×100ドル×1.035=15,525円となり、同じ買い物でも225円多く請求される計算になります。利用額が大きくなるほど、この差は無視できない金額になっていきます。
特に、海外旅行のたびにまとまった金額を決済する方や、海外通販・海外のサブスクリプションサービスを日常的に利用している方にとっては、1.5ポイントの上昇は年間で見ると数千円から数万円単位の負担増につながる可能性があります。年間の海外利用額がどの程度になるかを一度振り返り、改定後の料率でどれくらいの手数料負担になるのかを把握しておくと、カードの使い分けを検討する際の判断材料になります。
為替レートが決まるタイミングと計算方法
アメックスの海外事務手数料は、実際に買い物をした「決済日」の為替レートではなく、加盟店からアメックスへ利用データが届いた日の為替レートを基準に計算されます。このタイムラグは数日程度になることが一般的で、為替相場が大きく動く時期には、店舗で見た金額と実際の請求額に差が出ることがあります。
また、円建て決済(DCC:ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)を選んでしまうと、店舗側が独自に設定した為替レートが適用され、アメックスの外貨取扱手数料とは別に、店舗側のレートで割高になるケースがあります。海外で「日本円で支払いますか、現地通貨で支払いますか」と聞かれた場合は、基本的に現地通貨を選ぶことで、余分な上乗せを避けやすくなります。
また、加盟店からアメックスへのデータ到着にタイムラグがあるという性質上、同じ日に同じ金額の買い物をしても、店舗によって最終的な請求額の為替レートが微妙に異なることがあります。特に、クレジットカード会社への通信環境が整っていない小規模な店舗や、決済処理を一定期間まとめて行っている加盟店では、このタイムラグがより大きくなる傾向があるとされています。これは不正な二重請求などでは決してなく、決済処理のタイミングの違いによる正常な仕組みであるため、明細を見て「店舗ごとにレートが違う」と気づいても慌てる必要はありません。気になる場合は、利用明細に記載されている利用日・現地通貨額・円換算額をあわせてよく確認し、疑問点があればカスタマーサービスに問い合わせるとよいでしょう。
海外旅行から帰国した直後は、複数の店舗での利用明細がまとめて反映されるため、どの支払いがいつのレートで換算されたのかを一つひとつ照合するのは手間に感じるかもしれません。ただし、為替が大きく動いた時期に旅行をした場合は、想定より高い請求額になっていないかを確認しておくことが、思わぬ請求ミスや不正利用に早めに気づくことにもつながります。旅行から帰った後は、面倒でも一度は利用明細に目を通す習慣をつけておくと安心です。
手数料はポイント付与の対象になる
アメリカン・エキスプレス公式のFAQによると、外貨取扱手数料そのものも、通常のカード利用と同様にポイント付与の対象になるとされています。これは、手数料部分がカードの利用金額全体にきちんと組み込まれた形で請求されるため、通常の決済と同じ計算式でポイントが加算される仕組みになっているためと考えられます。手数料分も含めた決済金額全体に対してポイントが加算されるため、手数料を払った分がまったくの持ち出しになるわけではない点は理解しておくとよいでしょう。とはいえ、ポイント還元率を踏まえても手数料の負担そのものが軽くなるわけではないため、過度に期待しすぎない方が現実的です。
例えば、通常のポイント還元率が1%程度のカードであれば、3.5%の手数料に対して得られるポイントの価値は1%分にとどまり、差し引きで2.5%相当の実質的な負担が残る計算になります。「手数料分もポイントが付くから実質無料」というわけではなく、あくまで負担の一部が緩和される程度と捉えておくのが正確な理解です。
一方で、海外利用時のポイント還元率がカードによって優遇されているケースもあります。例えば、特定の提携カードでは海外での宿泊・ショッピングに対して通常より高いポイント倍率が設定されている場合があり、そうしたカードを保有している方は、手数料負担とポイント優遇のバランスが一般カードとは異なる可能性があります。自分が保有しているカードの海外利用時のポイント倍率については、各カードの専用記事や公式の特典一覧であわせて確認しておくと、より正確に損得を把握できます。手数料率とポイント倍率の両方をあわせてセットで比較する視点を持つことが、感覚的な損得判断から一歩進んだ、根拠のあるカード選びにつながります。
提携カード・発行会社による違い
今回の改定告知は、アメリカン・エキスプレスが直接発行する個人カード・ビジネスカード・コーポレートカードを対象としたものです。改定日は個人カード・ビジネスカードが2025年8月1日、コーポレート・カード・プログラムが2025年10月1日と、カードの種類によって適用開始日がそれぞれ異なる点にも注意してください。マリオットボンヴォイアメックスやヒルトン・アメックス、ANAアメックスといった、アメリカン・エキスプレスが直接発行するプロパー系の提携カードについては、個別の記載は確認できませんでしたが、同じ発行体である以上、同様の改定が適用されている可能性が高いと考えられます。正確な料率は、保有しているカードの会員規約やご利用明細で確認することをおすすめします。「マリオットボンヴォイアメックスだから一般カードと料率が違うはず」と決めつけて思い込まず、まずは自分のカードの直近の海外利用明細で、実際に適用されている手数料率を逆算して確認してみるのも確実な方法のひとつです。
一方、セゾンが発行するセゾン・アメリカン・エキスプレス・カードや、三菱UFJニコスが発行するアメリカン・エキスプレス・カードのように、アメックス以外の会社が発行する提携カードは、発行会社ごとに独自の手数料率・改定スケジュールを設定している場合があります。三菱UFJニコス発行のアメックスについては、2026年11月に手数料率が4.30%へ改定される予定があるとの情報もあり、発行会社によって時期も料率も異なる点に注意してください。自分のカードがどちらの発行体によるものかは、カード券面やご利用明細に記載の発行会社名で確認できます。
特に、セゾンカード発行のセゾン・アメリカン・エキスプレス・カードや、三菱UFJニコス発行のアメリカン・エキスプレス・カードを保有している方は、「アメックス」という名前だけを見て、アメリカン・エキスプレス本体の改定内容がそのまま自分のカードにも適用されると思い込まないよう注意が必要です。同じ「アメックス」ブランドのカードであっても、実際の発行元・契約約款・手数料設定は発行会社ごとに異なるため、正確な手数料率は必ず自分が契約している発行会社の公式サイトや利用明細で確認することをおすすめします。
アメックスの海外手数料を他社と比較して賢く使う方法
- 他社クレジットカードの海外手数料との比較
- 手数料だけで判断すべきでない理由
- 現地通貨決済を徹底する
- 複数ブランドを併用する考え方
- アメックスの海外手数料に関するよくある質問
他社クレジットカードの海外手数料との比較
国内で発行されている主要なクレジットカードの海外事務手数料は、おおむね1.6〜2.2%程度とされてきました。2025年8月の改定により、アメックスの3.5%は、これらの他社カードと比べて相対的に高い水準になったといえます。正確な他社の最新料率は各社の公式サイトで変動することがあるため、複数のカードを比較検討する際は、それぞれの公式情報をきちんと確認することをおすすめします。
クレジットカード各社の海外事務手数料は、国際ブランド(VisaやMastercardなど)が定める基準レートに、発行会社がそれぞれ独自に上乗せする手数料を加えた二段階構成になっているのが一般的です。これに対してアメックスは、国際ブランドと発行会社が同一であるため、手数料の構成がシンプルな一律料率になっている点が特徴です。この構造の違いが、各社の料率差の背景の一つになっています。
また、手数料率だけを見て「安いカードが常に得」と単純に判断するのも早計です。海外事務手数料が低いカードの中には、年会費が高額だったり、逆に基本のポイント還元率が低めに設定されていたりするケースもあります。海外利用の頻度が年に数回程度なのか、年間を通じて頻繁に海外へ行くのかによっても、どの水準の手数料差が実際の負担として重要になるかは変わってくるため、自分の利用スタイルに照らして判断することが大切です。
| 項目 | 改定前(〜2025年7月31日) | 改定後(2025年8月1日〜) |
|---|---|---|
| アメックス(個人・ビジネスカード) | 2.0% | 3.5% |
| 他社カード(一般的な水準の目安) | 1.6〜2.2%程度 | 各社の最新情報を要確認 |
手数料だけで判断すべきでない理由
手数料率の数字だけを見るとアメックスは不利に見えますが、カード選びは手数料だけで判断すべきではありません。旅行保険の補償内容、空港ラウンジの利用可否、コンシェルジュサービス、不正利用時の補償体制など、海外利用時に頼りになる付帯サービスの充実度もあわせて比較することが大切です。海外で使える店舗の範囲や旅行保険の具体的な補償内容については、当サイトの各専用記事で詳しく解説しているので、そちらもあわせて確認してください。
特に、海外でカードを紛失・盗難にあった場合の緊急再発行サポートや、日本語での電話サポート体制は、実際にトラブルに遭遇したときの安心感に直結します。手数料の差額だけでなく、いざというときにどれだけ心強いサポートを受けられるかという視点も、海外でメインに使うカードを選ぶ際の重要な判断材料です。
例えば、年間の海外利用額が数十万円程度にとどまる方であれば、手数料率の1.5ポイントの差は数千円程度の差にしかならない一方、旅行保険の補償上限額の違いは、万が一の入院・治療費用で数百万円単位の差になり得ます。手数料という「ほぼ確実に発生する小さなコスト」と、保険という「発生確率は低いが金額が大きくなり得るコスト」を、それぞれ別の軸で比較する視点を持つことが、後悔しないカード選びにつながります。
現地通貨決済を徹底する
海外事務手数料そのものは避けられないコストですが、店舗側が提示する円建て決済(DCC)を避け、必ず現地通貨で決済することで、二重の上乗せを防ぐことができます。特にホテルやレストランなど高額な決済の場面で「日本円での請求でよろしいですか」と聞かれた際は、意識して現地通貨での決済を選ぶ習慣をつけておくとよいでしょう。
DCCによる上乗せ幅は店舗や地域によって差がありますが、数パーセント程度上乗せされることも珍しくないとされています。アメックスの外貨取扱手数料3.5%に加えて、DCCによる上乗せまで重なってしまうと、想像以上に割高な支払いになってしまう可能性があります。海外での支払い時は、レジや決済端末の画面に表示される通貨単位を必ず確認し、円表示になっていないかをその場でチェックする習慣をつけておくと安心です。
複数ブランドを併用する考え方
アメックスは高いブランド力とサポート体制を持つ一方で、地域によっては加盟店がVisaやMastercardほど多くない場合があります。特に、個人経営の小規模な飲食店や、観光地から離れた地方の商店では、アメックスを導入していない店舗が今なお一定数存在するとされています。海外手数料の負担を抑えたい場面と、アメックスならではのサポートを頼りたい場面を使い分けるために、手数料の低い他ブランドのカードをサブとして持っておくという考え方も一つの選択肢です。どの国・地域でアメックスが使えるかという具体的な利用事情は、当サイトの海外利用可否に関する専用記事で確認できます。
実務的な使い分けとしては、ホテルやレストランなど比較的高額かつアメックスが使えることの多い場面ではアメックスを、屋台や小規模な個人商店、地方の小さな店舗などアメックス非対応のリスクが高い場面では手数料の低いサブカードを、という形で決済シーンごとに使い分ける方法が現実的です。旅行前に、メインカードとサブカードそれぞれの海外事務手数料と主な特典を一覧にしてまとめておくと、現地で判断に迷う場面を減らせます。特に、複数の国をまたいで旅行する予定がある場合は、訪問予定の国・地域ごとにアメックスの加盟店がどの程度あるかを事前に調べておくと、現地で「どのカードも使えない」という事態を避けやすくなります。空港や主要な都市部ではアメックスが使える店舗は比較的多い一方、地方や観光地から外れたエリアでは対応状況にばらつきがある点も念頭に置いておくとよいでしょう。
アメックスの海外手数料に関するよくある質問
Q. 海外事務手数料はいつの為替レートで計算されますか。
実際に買い物をした日ではなく、加盟店からアメリカン・エキスプレスに利用データが到着した日の為替レートが基準になるとされています。決済日と請求時のレートが異なる場合があるため、明細を確認する際は利用日・現地通貨での金額・適用レートをあわせて確認することをおすすめします。
Q. 海外でのATMキャッシングにも同じ手数料がかかりますか。
海外キャッシングは、通常のショッピング利用とは異なる手数料・利息の仕組みが適用される場合があります。キャッシングそのものの条件や注意点は、当サイトのキャッシング専用記事で詳しく解説しています。海外でどうしても現金が必要になった場合、キャッシングは便利な手段ではありますが、通常のショッピング利用とは異なり、利用した瞬間から利息が発生する仕組みになっているのが一般的です。緊急時の備えとして仕組みをあらかじめ理解しておくことは大切ですが、日常的な支払い手段として多用するものではない点も踏まえておくとよいでしょう。
Q. 手数料が改定されたことに納得できない場合、解約すべきですか。
手数料の改定を理由に解約するかどうかは、自分の年間の海外利用額や、旅行保険・ラウンジなど他の付帯特典をどれだけ活用しているかを踏まえて判断すべき事項です。解約による年会費の取り扱いなど詳しい条件は、契約時の規約や公式のカスタマーサービスで確認してください。
Q. 海外通販サイトでの買い物にも同じ手数料はかかりますか。
海外のオンラインショップで外貨建ての決済を行った場合も、実店舗での利用と同様に外貨取扱手数料の対象になります。日本語で表示されているサイトであっても、決済通貨が外貨建てであれば手数料がかかる場合があるため、購入前に決済通貨がどちらになっているかを確認しておくことをおすすめします。海外の航空会社の直販サイトや、海外拠点のサブスクリプションサービスなど、日常的に外貨決済が発生しているサービスを利用している方は、月々の請求額に外貨取扱手数料分がどの程度含まれているかを一度洗い出してみると、思わぬ発見があるかもしれません。
Q. 海外旅行保険の内容も今回の手数料改定で変更されていますか。
今回の改定はあくまで外貨取扱手数料に関するものであり、公式の告知では海外旅行保険の補償内容の変更については言及されていません。旅行保険の具体的な補償内容や自動付帯・利用付帯の区別については、当サイトの海外旅行保険専用記事で個別に確認することをおすすめします。手数料の改定と保険の改定は、それぞれ別のタイミング・別の告知で行われることが一般的なので、「手数料が上がったから保険内容も悪くなったはずだ」といった思い込みをせず、それぞれ個別に最新情報をきちんと確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
関連して、アメックスの為替レートは本当に悪いについてはアメックスの為替レートは本当に悪いで詳しく解説しています。
アメックスの海外手数料についてのまとめ
- アメックスの海外事務手数料は2025年8月1日から3.5%だ
- 改定前は個人・ビジネスカードともに2.0%だった
- コーポレートカードの改定適用は2025年10月1日からだ
- ネット上の2.0%という情報は改定前の古い情報の可能性がある
- 為替レートは加盟店からのデータ到着日を基準に計算される
- 円建て決済(DCC)を選ぶと店舗側の割高なレートが上乗せされる
- 外貨取扱手数料もポイント付与の対象になるとされている
- マリオットボンヴォイ等アメックス発行の提携カードも同様の可能性が高い
- セゾンや三菱UFJニコス発行のアメックスは改定時期・料率が異なり得る
- 三菱UFJニコス発行分は2026年11月に4.30%への改定情報がある
- 他社カードは概ね1.6〜2.2%程度とされ相対的にアメックスは高めだ
- 手数料だけでなく旅行保険やサポート体制もあわせて比較すべきだ
- 現地通貨での決済を徹底することが節約の基本になる
- 海外の加盟店事情に応じて他ブランドとの併用も選択肢になる
- 正確な料率は保有カードの規約や明細で個別に確認する必要がある

