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アメックスを解約しようと決めたとき、気になるのは「解約して損をしないか」という点だと思います。年会費に見合わなくなった、使う機会が減ったなど理由はさまざまですが、手続きの順番を間違えると失うものがあります。
厄介なのは、失うものが解約ボタンを押した瞬間にまとめて消えることです。ポイントも、家族カードも、ETCカードも、付帯していた保険も、同じタイミングで止まります。
この記事では、アメックスの公式ページに書かれている内容をもとに、解約で実際に何が起きるのかを整理します。噂ではなく、会社が明記している範囲だけを並べます。
そのうえで、損を減らすための順番をお伝えします。先に済ませておくべきことと、解約のタイミングをどう決めるかが中心です。
解約ではなくカードの切り替えという選択肢についても、公式の扱いが解約とは違うため、あわせて説明します。
◆記事のポイント
- ポイントは解約と同時に失効し復活しない
- リボ・分割の残高は一括での請求になる
- 家族カードもETCカードも同時に解約になる
- 年会費は請求タイミングの1週間前までが目安
アメックス解約のデメリットを先に確認
- デメリット一覧
- ポイントは解約で失効
- 明細とアプリが制限
- リボ・分割は一括請求
- 公共料金など支払変更
- ETC・家族カードも停止
- 保険とマイルも同時に失う
デメリット一覧
はじめに、アメックスの解約で何を失うのかを一覧にします。すべてカードの解約(退会)の公式ページに記載がある内容です。
解約すると、次のことが起こります。
- メンバーシップ・リワードのポイントが失効します
- リボ払いと分割払いの利用残高が一括での請求になります
- マイアカウントで使える機能が、利用代金明細書のダウンロードだけになります
- 家族カードと追加カードも解約になります
- ETCカードとJR東海EXカードも解約になります
- カードに付帯する保険や各種保証、付帯サービスや特典が使えなくなります
- 公共料金や通信料金の支払い方法は、自分で変更手続きをする必要があります
この中には、解約したあとでは取り返せないものが含まれています。特にポイントは戻りません。
順番に見ていきます。どれも、解約前なら手を打てるものばかりです。
ポイントは解約で失効
いちばん大きな損失はポイントです。公式ページには、解約するとメンバーシップ・リワードのポイントが失効すると明記されています。
貯めてきた年数に関係なく、解約と同時にゼロになります。あとから復活させる手続きは案内されていません。
対策は、解約前に使い切ることです。マイルや提携ポイントへの移行、商品やギフト券への交換など、選択肢はいくつもあります。
見落とされやすいのが、もうひとつの使い道です。公式ページには、ポイントは今後の年会費に充当いただくことも可能ですと書かれています。解約を迷っている段階なら、年会費に充てて様子を見るという判断もできます。
移行や交換には日数がかかる場合があります。電話をかける前に、余裕を持って済ませておいてください。ポイントの使い道は交換先をまとめた記事で詳しく紹介しています。
明細とアプリが制限
解約後もマイアカウントにログインできますが、使える機能は限られます。公式ページによると、解約後に利用できるのは、ご利用代金明細書のダウンロードのみとなります。
つまり、明細の確認以外はできなくなるということです。ポイント残高の照会も、支払い方法の変更も、解約したあとでは行えません。
確定申告や経費精算で過去の明細が必要になる方は、必要な期間ぶんを先に手元へ保存しておくと安心です。
明細をさかのぼれる期間については関連記事でも触れています。
リボ・分割は一括請求
支払い方法を分けている方が、いちばん驚くのがここだと思います。公式ページには、リボ・分割払いのご利用残高は一括でのご請求となりますと書かれています。
毎月一定額で払っていたつもりでも、解約した時点で残りがまとめて請求されます。残高が大きいほど、次の引き落としの負担が跳ね上がります。
そのため、解約を決めたら先に残高を確認してください。マイアカウントで金額を把握し、一括で払える状態にしてから電話をかけるのが安全です。
残高が大きくて一度に払えそうにない場合は、解約を急がないという判断もあります。支払いが遅れると信用情報に影響が出るため、そちらのほうが損失は大きくなります。
公共料金など支払変更
電気やガス、携帯料金の支払いにアメックスを登録している場合、解約すると決済ができなくなります。公式ページにも、公共料金や通信料金については、ご自身でお支払い方法の変更手続きが必要ですと書かれています。
同じことがApple Payや電子マネーの決済にも当てはまります。カード会社が自動で切り替えてくれるわけではありません。
変更手続きは、支払先ごとに行う必要があります。口座振替に切り替える場合は、初回の引き落としまで日数がかかることもあります。
解約の予定が決まったら、支払先を書き出して一件ずつ潰していくのが確実です。抜け漏れがあると、気づかないうちに延滞の扱いになってしまいます。
ETC・家族カードも停止
基本カードを解約すると、そこにぶら下がっているカードもすべて止まります。公式ページには、家族カード、追加カードも解約となります、ETCカード、JR東海EXカードも解約となりますと明記されています。
家族カードを配偶者が日常的に使っている場合、事前に伝えておかないと外出先で決済ができなくなります。ETCカードも同様で、料金所で使えなくなります。
代わりのカードが必要なら、解約前に発行を済ませておいてください。ETCカードの申し込み方法は別の記事で解説しています。
保険とマイルも同時に失う
見落とされやすいのが、カード以外に付いていたサービスです。公式ページには、アメリカン・エキスプレスが団体契約者となっている保険は、カード解約と同時に保険も解約となりますと書かれています。
医療保険などをカード経由で契約していた場合、解約と一緒に保障が切れることになります。継続したい保険があるなら、先に引受保険会社へ確認してください。
ANAカードの場合はさらに注意が必要です。カード表面に刻印されたマイレージ番号が使えなくなるため、ANAへ連絡してマイルの引き継ぎ手続きを行うよう案内されています。
スーパーフライヤーズ・ゴールドやプレミアムを退会する場合は、ANAスーパーフライヤーズの資格も喪失すると明記されています。ここは取り返しがつかない部分です。
楽天Edyの機能を使っている方は、残高を使い切ってからカードを破棄してください。公式ページには、楽天Edy残高の返金やカード切断後の補償はできないと書かれています。
アメックス解約のデメリットを減らす手順
- 年会費の請求月を確認
- 電話だけで解約手続き
- 解約ではなく切り替えという選択肢
- 早期解約と審査への影響
- 解約後も請求は続く
- 再入会は期間を空ける
- 解約を引き止められたときの考え方
- 解約前に済ませておくことのチェックリスト
年会費の請求月を確認
損を減らすうえで最初に決めるのが、いつ解約するかです。公式ページには、年会費の請求タイミングの1週間前までにお手続きくださいと書かれています。
月会費のカードは扱いが違います。毎月の締め日を確認し、締め日の2営業日前までに手続きするよう案内されています。
自分の請求月は、マイアカウントの利用明細から確認できます。前回年会費が計上された月日を見れば、毎年同じ月日が請求日になります。
逆に言えば、請求されたあとに解約しても、その年の年会費が戻るとは公式ページに書かれていません。タイミングを外すと一年ぶんの負担が残ります。年会費の返金についてはこちらの記事で整理しています。
電話だけで解約手続き
手続きの方法も公式に決まっています。カードのご解約は、基本カード会員ご本人様からのお電話で承りますと案内されており、連絡先はカード裏面に記載されています。
ウェブから基本カードを解約できると書いている記事も見かけますが、公式ページの記載は電話です。券種によって窓口が違うため、インターネット上の古い番号ではなく手元のカードの番号を使ってください。
例外は、家族カードや追加カードだけを解約する場合です。この場合はチャットでもご解約いただけますと案内されており、アメックスのアプリから手続きできます。
電話をかける前の準備については解約方法をまとめた記事で細かく整理しています。
解約ではなく切り替えという選択肢
年会費が理由で解約を考えているなら、その前に見ておきたい選択肢があります。公式ページは、解約前の案内としてカードの切り替えを紹介しています。
注目したいのは費用の扱いです。切り替えの場合、現在お持ちのカードの年会費に残余がある場合は月割りで計算し、調整しますと書かれています。
同じページで解約について説明している箇所には、年会費を月割りで調整するという記載がありません。つまり、この調整は切り替えを選んだ場合の話です。
ここを混同している記事が少なくありません。解約すれば残りの年会費が戻ってくると読み取れる説明を見かけたら、公式ページで確かめてください。
なお、現在のカードが月会費の場合は原則として調整を行わないとも注記されています。券種によって結論が変わる点に注意が必要です。
早期解約と審査への影響
作ってすぐ解約することが将来の審査に響くかどうかは、はっきりした公表情報がありません。カード会社は審査基準を公開していないためです。
確認できるのは信用情報の側だけです。日本信用情報機構の信用情報の内容と登録期間によると、申し込みに関する情報は照会日から六か月以内で登録されます。
つまり、短い期間に何枚も申し込めば、その記録は半年間残ります。解約そのものより、申し込みを繰り返すことのほうが記録として見えやすいということです。
何か月使えば安全という基準が公表されているわけではありません。断定している情報を見かけたら、出どころを確かめてください。
解約後も請求は続く
解約したからといって、支払いが終わるわけではありません。解約前に使った分は、通常どおり請求されます。
年会費の請求月をまたいでいた場合や、リボ・分割の残高があった場合は、解約後の引き落としが普段より大きくなります。口座の残高には余裕を持たせてください。
引き落としができないと、支払いの遅れとして扱われます。カードを手放したあとに信用情報へ傷が残るのは、いちばん避けたい結末です。
支払いが終わるまでは、明細をダウンロードして確認できる状態を保っておくと安心です。
再入会は期間を空ける
解約したあとで、もう一度アメックスを持てるのかという疑問もよく見かけます。半年から一年は難しいという説明が多いのですが、これは公式の案内ではありません。
公式サイトに書かれているのは、審査に通らなかった場合の再申し込みについてです。よくあるご質問には、前回の申込日より六か月以上経過している場合は再度申し込めるという趣旨の記載があります。
これは審査に通らなかった方に向けた案内であり、自分から解約した方に同じ条件が当てはまるとは書かれていません。混同しないでください。
確実に言えるのは、申し込みの記録が六か月間残るということだけです。焦って何枚も申し込むより、期間を空けるほうが理にかなっています。
解約を引き止められたときの考え方
電話で解約を伝えると、年会費の割引や特典の提案を受けることがあると言われています。これも公式に案内されている制度ではないため、誰にでも提示されるとは限りません。
提案があった場合に考えたいのは、その条件が今後も続くのかという点です。一年限りの優遇であれば、翌年に同じ判断をもう一度することになります。
解約する意思が固まっているなら、はっきり伝えて構いません。逆に、年会費だけがネックなら、前の見出しで触れたカードの切り替えを相談するほうが筋が通ります。
電話口で結論を出す必要はありません。いったん保留にして、請求月までに決めるという進め方もできます。
解約前に済ませておくことのチェックリスト
最後に、電話をかける前に片づけておくことをまとめます。順番に潰していけば、失うものをかなり減らせます。
- ポイント残高を確認し、マイルや商品への交換、または年会費への充当を済ませます
- リボと分割の残高を確認し、一括で請求されても払える状態にします
- 必要な期間の利用代金明細書をダウンロードして保存します
- 公共料金や通信料金、サブスクリプションの支払い方法を別のカードや口座へ変更します
- Apple Payや電子マネーに登録している場合は、そちらの設定も変更します
- 家族カードの利用者に解約の予定を伝え、必要なら代わりのカードを用意します
- ETCカードやJR東海EXカードを使っている場合は、代替の手段を先に確保します
- 団体契約の保険に加入している場合は、引受保険会社へ継続の可否を確認します
- ANAカードの場合は、ANAへ連絡してマイルの引き継ぎ手続きを行います
- 楽天Edyの残高がある場合は、使い切ってからカードを処分します
- 年会費の請求月を確認し、請求タイミングの1週間前までに連絡する予定を立てます
ここまで済ませてから電話をかければ、あとから気づいて困ることはほとんどなくなります。
なお、支払いが遅れて強制的に解約になる場合は話がまったく違います。その流れは強制解約について整理した記事で解説しています。
アメックス解約のデメリットまとめ
- アメックス解約のデメリットは公式ページに列挙されている
- メンバーシップ・リワードのポイントは解約で失効する
- ポイントは今後の年会費に充当することもできる
- リボ払いと分割払いの残高は一括での請求になる
- 解約後のマイアカウントは明細のダウンロードだけになる
- 家族カードと追加カードも同時に解約となる
- ETCカードとJR東海EXカードも同時に解約となる
- 団体契約の保険もカード解約と同時に解約となる
- ANAカードはマイレージ番号が使えなくなる
- スーパーフライヤーズの資格も退会で喪失する
- 公共料金や通信料金の支払変更は自分で行う必要がある
- 年会費は請求タイミングの1週間前までが手続きの目安である
- 月会費のカードは締め日の2営業日前までとされている
- 年会費の月割り調整は解約ではなく切り替えの案内である
- 基本カードの解約は本人からの電話でのみ受け付ける
- 申し込みに関する情報は照会日から6か月以内で登録される

