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JCBのマークしかない店でアメックスが使えたのに、使えると思っていた別の店では断られてしまうことがあります。この差はどこから来るのかを知りたくて検索した方が多いと思います。
答えは、加盟店の契約のかたちにあります。JCBとアメリカン・エキスプレスの提携は、カードの話ではなく、お店とカード会社のあいだの契約の話なのです。
この記事では、両社が公式に出している情報だけを使って、提携の中身と始まった時期、そして使える店と使えない店が分かれる理由を整理します。
ダイナースクラブやディスカバーとの関係、海外での事情、ネット決済での扱いまで、ひととおり押さえておきます。
◆記事のポイント
- 提携は2000年に加盟店業務について結ばれた
- JCBと加盟契約を結ぶとアメックスなども取り扱える
- JCBのマークがあっても使えない店は実際にある
- ダイナースやディスカバーとの提携は別々の契約である
JCBとアメックスの相互開放の仕組みとは
- アメックスとJCBの提携の背景とメリット
- JCBとアメックスの提携はいつから始まったのか
- JCBはアメックスの他にもダイナースも相互開放されているのか
- JCBを海外で使える国はどこか
- アメックスとJCBのどっちを選ぶべきか
アメックスとJCBの提携の背景とメリット
この提携の中身は、加盟店業務についての取り決めです。カード会員向けのサービスを共有しているわけではありません。
仕組みがはっきり書かれているのがJCBの加盟店向けページです。JCBとの加盟契約で、JCBカードのほか、アメリカン・エキスプレスのカード、ダイナースクラブカード、ディスカバーカード、銀聯カードの取り扱いも可能になりますと案内されています。
つまり、お店の側から見ると、JCBと1本契約するだけで複数のブランドを受け付けられるということです。アメリカン・エキスプレスと個別に契約しなくても、アメックスのカードが使えるようになります。
この構造がわかると、利用者側で起きることも説明がつきます。JCBのマークがある店でアメックスが通るのは、その店がJCB経由でアメックスも取り扱っているからです。
両社は現在も協業を続けており、共同で街のお店を応援していると案内されています。加盟店を支える取り組みとして続いている提携ということです。
JCBとアメックスの提携はいつから始まったのか
開始時期は公式に記録が残っています。JCBの沿革の2000年の項目に、アメリカン・エキスプレスと日本および海外5ヵ国での加盟店業務について提携と記載されています。
つまり、2000年に加盟店業務についての提携が結ばれたということです。日本国内だけでなく、海外5ヵ国が対象に含まれていた点も明記されています。
なお、JCBが他社と加盟店を開放し合う取り組み自体は、これが初めてではありません。同じ沿革には、1963年にJCB・OCB加盟店相互開放開始と記されています。
20年以上前から続いている関係なので、いまさら終わるという性質のものではありません。ただし、対象の範囲は契約ごとに決まっている点は変わりません。
JCBはアメックスの他にもダイナースも相互開放されているのか
ダイナースクラブとの関係も、JCBの沿革に記録があります。ただし、アメックスとは別の契約で、時期も異なります。
沿革の2006年の項目には、シティカードジャパン株式会社と国内におけるダイナースクラブ包括的加盟店事業について提携と記載されています。国内が対象である点が、アメックスとの違いです。
同じ2006年には、ディスカバーフィナンシャルサービシズと日米両国における双方の加盟店ネットワークおよび国内のATMネットワーク開放について契約締結という記載もあります。
先ほどの加盟店向けページでも、JCBとの加盟契約でダイナースクラブカードとディスカバーカード、そして銀聯カードを取り扱えると案内されています。
つまり、JCBの加盟店では複数のブランドが受け付けられる可能性があるということです。ただし、どこまで取り扱うかは店ごとの契約次第になります。
JCBを海外で使える国はどこか
海外での使いやすさは地域によってかなり差があります。アジア圏やハワイなど、日本からの旅行者が多い地域ではJCBの加盟店が見つかりやすい傾向があります。
一方、ヨーロッパの地方都市などでは対応する店が限られます。JCBだけを持って行くと、決済で困る場面が出てきます。
アメリカについては、JCBがディスカバーと契約を結んでいるため、ディスカバーのネットワークが使える場合があります。沿革に記載されている日米両国における双方の加盟店ネットワークの開放が、これにあたります。
渡航前に確認したいのは、行き先の国での対応状況です。最新の情報は、JCBとアメリカン・エキスプレスそれぞれの公式サイトで確認するのが確実です。
海外で使えなかった場合の対処はこちらの記事で整理しています。
アメックスとJCBのどっちを選ぶべきか
提携があるとはいえ、両者は別のブランドです。選ぶ基準は、加盟店網ではなく特典と年会費になります。
アメックスは、旅行や飲食に関する付帯サービスが厚めに設計されています。出張や旅行の機会が多い方ほど、年会費に対する納得感が出やすくなります。
JCBは日本国内での加盟店数が多く、年会費無料の券種も選べます。日常の買い物が中心なら、こちらのほうが負担が軽くなります。
どちらか一方に絞る必要もありません。メインとサブで持ち分ける使い方なら、片方が使えない場面をもう片方で埋められます。
アメックスのコンシェルジュなど、特典の中身はこちらの記事で紹介しています。
JCBとアメックスの相互開放の注意点と活用法
- アメックスとJCB 使えない店の理由
- アメックスとJCB ネット決済での対応状況
- アメックスカードにJCBブランドはあるのか
- アメックス加盟店でJCBギフトカードは利用可能か
- アメックス 切り替えは可能なのか
- VISAとJCBとアメックスのどれが良いのか
- アメックスのチケットアクセスの特典とは
アメックスとJCB 使えない店の理由
JCBのマークがあるのにアメックスが使えないという現象には、はっきりした理由があります。
鍵になるのは、その店がJCBと直接加盟契約を結んでいるかどうかです。公式ページの案内は、JCBとの加盟契約を結んだ場合にアメリカン・エキスプレスのカードなども取り扱えるという内容でした。
逆に言えば、決済代行会社を経由して契約している店や、別のルートで契約している店では、この案内がそのまま当てはまりません。取り扱うブランドは、その契約の内容で決まります。
もうひとつ、店側が取り扱いブランドを選べるという点もあります。取り扱えることと、実際に取り扱っていることは別です。
店頭のスタッフが把握していないだけ、というケースもあります。レジ周りのマークを確認するか、先に聞いてしまうのが早い方法です。
アメックスとJCB ネット決済での対応状況
ネットショップの場合、対応ブランドは決済ページに表示されます。店頭よりも判断しやすい場面です。
ここでも構造は同じで、そのサイトがどの決済手段を導入しているかによって変わります。JCBが使えるからといって、アメックスが自動的に使えるわけではありません。
入力を進めてから弾かれるとやり直しになるため、カード番号を入れる前に対応ブランドの表示を確認してください。
定期的な支払いに登録する場合は、途中でブランドの取り扱いが変わる可能性も頭に置いておくと安心です。
アメックスカードにJCBブランドはあるのか
アメリカン・エキスプレスが発行するカードの国際ブランドは、アメリカン・エキスプレスです。同じ1枚にJCBのブランドが載ることはありません。
混乱しやすいのは、日本国内でアメックスのカードを発行している会社が複数あることです。クレディセゾンなどが提携カードとして発行していますが、その場合も国際ブランドはアメリカン・エキスプレスになります。
JCBのカードが欲しいのであれば、JCBまたはJCBと提携している会社に申し込むことになります。両方の機能を1枚にまとめる方法はありません。
アメックスの導入や申し込みの流れはこちらの記事でまとめています。
アメックス加盟店でJCBギフトカードは利用可能か
ギフトカードは、クレジットカードの加盟店契約とは別の仕組みで動いています。ここを混同すると判断を誤ります。
JCBギフトカードが使えるかどうかは、その店がJCBギフトカードの取扱店になっているかで決まります。クレジットカードのアメックスが使えることとは関係がありません。
逆も同じです。アメックスのギフトカードや商品券についても、それぞれの取扱店で使えるかどうかを確認する必要があります。
ギフトカードの種類と使い方はギフトカードを扱った記事で整理しています。
アメックス 切り替えは可能なのか
アメリカン・エキスプレスが発行するカードのあいだで券種を切り替えることはできます。ただし、これはブランドを変える手続きではありません。
JCBのカードへ乗り換えたい場合は、別途JCB側へ申し込む必要があります。アメックスの手続きの中で国際ブランドを変更することはできません。
券種の切り替えでは、年会費の扱いが解約とは異なります。切り替えの場合は年会費に残余があれば月割りで計算して調整すると公式に案内されています。
請求のタイミングも変わるため、切り替え後は改めて年会費の請求月を確認してください。
VISAとJCBとアメックスのどれが良いのか
使える範囲の広さだけで見るなら、VISAが有利な場面が多いのは事実です。海外では特にその差が出ます。
ただし、国内での日常利用に限れば、JCBもアメックスも困る場面は多くありません。加盟店の相互開放が効いているためです。
したがって、判断の軸は還元率と付帯サービス、そして年会費になります。ブランドの知名度ではなく、自分の使い方に照らして選んでください。
海外へ行く機会があるなら、VISAかMastercardを1枚持っておくと安心です。ブランドを分けて持つこと自体が、いちばん確実な備えになります。
アメックスのチケットアクセスの特典とは
アメリカン・エキスプレスには、会員向けにイベントやコンサートのチケットを先行して案内する仕組みがあります。これはブランド固有の特典で、JCBとの提携とは関係がありません。
対象になる公演や販売の時期は入れ替わります。使う予定があるなら、会員向けの案内を定期的に確認してください。
こうした特典は、加盟店網の広さでは測れない価値です。年会費に見合うかどうかを考えるときは、この部分も含めて判断することになります。
【まとめ】JCBとアメックスの相互開放の仕組みと活用ポイント
- JCBとアメックスの提携は加盟店業務についての取り決めである
- JCBの沿革には2000年に提携したと記載されている
- 対象は日本および海外5ヵ国での加盟店業務とされている
- JCBと加盟契約を結ぶとアメックスのカードも取り扱える
- 同じ契約でダイナースクラブとディスカバーと銀聯も取り扱える
- ダイナースクラブとの提携は2006年で国内が対象である
- ディスカバーとは2006年に日米両国の加盟店ネットワークを開放している
- JCBの加盟店相互開放そのものは1963年から行われている
- JCBと直接契約していない店ではアメックスが使えないことがある
- 取り扱えることと実際に取り扱っていることは別である
- ネット決済では決済ページの対応ブランド表示を確認する
- アメックスのカードにJCBブランドが載ることはない
- JCBギフトカードの可否はクレジットカードの契約とは無関係である
- 海外ではヨーロッパでJCBの加盟店が少ない傾向がある
- アメリカではディスカバーのネットワークが使える場合がある

